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骨粗鬆症

骨粗鬆症(こつそしょうしょう)は、骨の強度が低下して骨折しやすくなる疾患です。特に女性に多く見られるこの病気は、痛みなどの自覚症状が乏しいため「沈黙の病気」とも呼ばれています。当クリニックでは、骨粗鬆症の早期発見と継続的な治療に力を入れています。私たちは、単にお薬を処方するだけでなく、理学療法士による運動器リハビリテーションを組み合わせることで、骨折を防ぎ、いつまでも自分の足で歩き続けられる健康寿命の延伸を目指しています。骨粗鬆症は適切な治療と生活習慣の改善によって、骨折のリスクを大幅に下げることが可能な疾患です。少しでも不安を感じたら、ぜひ私たちのクリニックへご相談ください。


骨粗鬆症の症状について

骨粗鬆症そのものには、初期段階で痛みが出るような目立った自覚症状はほとんどありません。そのため、多くの患者さんは骨折をして初めて自分が骨粗鬆症であったことに気づかされます。しかし、注意深く観察すると、骨の強度が下がっているサインを見つけることができます。

身長が縮む・背中や腰が曲がる

以前に比べて身長が2センチメートル以上縮んだ場合や、背中が丸くなってきたと感じる場合は注意が必要です。これは、背骨(椎体)が自分の体重を支えきれずに押しつぶされる「いつのまにか骨折(圧迫骨折)」が起きている可能性があるからです。痛みを感じないケースも多いため、加齢のせいだと思い込んで見過ごされてしまうことが少なくありません。

腰や背中の慢性的な痛み

骨の密度が低下すると、骨が脆くなり、微細な損傷が重なることで重だるい痛みや鈍痛を感じることがあります。特に、立ち上がるときや重いものを持ったときに腰に負担がかかり、違和感を覚える患者さんが多いのが特徴です。

些細な原因による骨折

骨粗鬆症が進行すると、健康な骨であれば何でもないような衝撃で骨折してしまいます。例えば、家の中でつまずいて手をついただけで手首を骨折したり、くしゃみをした拍子に肋骨にひびが入ったりすることもあります。これらは骨の強度が著しく低下している証拠であり、早急な専門医による診断と治療が求められます

骨粗鬆症の原因について

骨は一度作られたらそのままではなく、古い骨を壊す「骨吸収」と新しい骨を作る「骨形成」を絶えず繰り返しています。このバランスが崩れ、骨を壊すスピードが作るスピードを上回ってしまうことが、骨粗鬆症の根本的な原因です。

加齢と女性ホルモンの減少

最も大きな原因の一つは、加齢と更年期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の減少です。エストロゲンには骨を壊す細胞の働きを抑える役割があるため、閉経後にこのホルモンが急激に減ると、骨密度が急速に低下します。当院では「メノポハンド」と呼ばれる更年期の手の悩みにも対応しており、女性特有の骨の健康管理に専門的な知識を持って取り組んでいます。

生活習慣の偏り

カルシウムやビタミンD、ビタミンKといった骨を作るために必要な栄養素の不足、そして慢性的な運動不足は骨を弱くさせます。骨は負荷がかかることで強くなる性質があるため、歩く機会が減ったり、日光浴を避けすぎたりすることもリスク因子となります。また、過度なダイエットや喫煙、アルコールの過剰摂取も骨の代謝に悪影響を及ぼします。

特定の疾患や薬の影響

糖尿病や慢性腎臓病、リウマチなどの持病がある場合や、ステロイド薬を長期間服用している場合、副作用として骨密度が低下することがあります。私たちは「リウマチ科」を標榜しており、関節リウマチの治療と並行して、お薬による副作用としての骨粗鬆症対策も徹底して行っています。

骨粗鬆症の病気の種類について

骨粗鬆症は、その原因によって大きく2つのタイプに分類されます。それぞれの原因に合わせたアプローチが治療の鍵となります。

原発性骨粗鬆症

特定の疾患に基づかない、加齢や閉経、生活習慣を主因とするタイプで、骨粗鬆症全体の約9割を占めます。

  • 閉経後骨粗鬆症・・女性ホルモンの低下により、骨吸収が亢進することで起こります。
  • 老人性骨粗鬆症・・男女問わず加齢に伴い、腸管からのカルシウム吸収能の低下や骨を作る力が衰えることで起こります。

続発性骨粗鬆症

他の病気が原因となって引き起こされる、あるいは特定の薬剤の使用が原因で起こる骨粗鬆症です。

  • 内分泌性・・副甲状腺機能亢進症などのホルモンバランスの乱れによるもの。
  • 生活習慣病関連・・糖尿病や慢性腎臓病などに伴う骨質の劣化によるもの。
  • 薬物性・・ステロイド薬の長期使用などが原因となるもの。

骨粗鬆症の治療法について

かわさき整形外科リウマチクリニックでは、骨折を未然に防ぐことを第一に考え、多角的な治療を実施しています。検査では、腰椎と大腿骨の骨密度を直接測定するDEXA(デキサ)法などを活用し、精度の高い診断を行っています。

薬物療法

患者さんの病態やライフスタイルに合わせて、最適なお薬を選択します。

  • 骨吸収抑制薬・・骨を壊す細胞の働きを抑えるお薬(ビスホスホネート薬、デノスマブなど)です。
  • 骨形成促進薬・・新しい骨を作る働きを高めるお薬(テリパラチドなど)です。
  • カルシウム製剤・ビタミンD製剤・・骨の材料を補い、お薬の効果をサポートします。

最近では、半年に一度の注射で済むタイプや、月一回の服用で良いものなど、治療を継続しやすい選択肢が増えています。三田市の地域の方々が無理なく通院を続けられるよう、相談しながら決めていきましょう。

運動療法(リハビリテーション)

当院には理学療法士が在籍しており、運動器リハビリテーションを通じて、骨を強くするための適切な負荷のかけ方や、転倒予防のための筋力トレーニングを指導しています。骨密度を上げるだけでなく、転ばない体作りをすることが骨折予防には不可欠です。リハビリ室での専門的な運動は、患者さんの自信にも繋がっています。

食事療法

カルシウムだけでなく、ビタミンD(鮭やきのこ類)、ビタミンK(納豆や緑黄色野菜)をバランスよく摂ることが重要です。当院では、日々の食事で意識すべきポイントについても、分かりやすくアドバイスを行っております。

骨粗鬆症についてのよくある質問

Q1. 骨粗鬆症の検査は痛いですか?

A1. 検査自体に痛みは全くありません。当院で行う骨密度測定は、ベッドに横になっていただくだけで数分程度で終わるものです。レントゲン撮影と同じような感覚で受けていただけますので、どうぞリラックスしてお越しください。

Q2. 一度低くなった骨密度は、治療で元に戻りますか?

A2. 若い頃と全く同じ数値に戻すことは難しいですが、適切な薬物療法と運動によって、骨密度を増やしたり、低下を食い止めたりすることは十分に可能です。何よりも、治療を続けることで「骨折のリスク」を大幅に下げられることが最大のメリットです。

Q3. 三田市の検診で骨密度が低いと言われましたが、受診すべきですか?

A3. はい、ぜひ受診をお勧めします。自治体の検診(手首や踵での測定)はあくまでスクリーニングですので、整形外科専門医のもとで腰椎や大腿骨の骨密度を詳しく測定し、治療が必要な段階かどうかを正しく判断することが大切です。

Q4. 運動が苦手なのですが、リハビリは厳しいですか?

A4. ご安心ください。私たちのクリニックのリハビリは、患者さん一人ひとりの体力やペースに合わせて行います。無理な運動を強いることはありません。椅子に座ったままできるトレーニングや、日常生活でのちょっとした工夫から始めていきましょう。

院長より

骨粗鬆症の治療は、マラソンのように長く続くものです。途中で薬を飲むのが面倒になったり、本当に効果があるのか不安になったりすることもあるでしょう。私たちは、患者さんの声に耳を傾け、共に歩むパートナーでありたいと考えています。三田駅から歩いてすぐのこの場所で、地域の皆さんがいつまでも元気に、笑顔で過ごせるよう、精一杯サポートさせていただきます。「まだ大丈夫」と思わずに、まずは一度お骨の健康チェックに来てみませんか。スタッフ一同、温かくお迎えいたします。

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