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メノポハンド(更年期の手障害)

当クリニックでも、更年期前後の女性から「手指の関節が痛む」「朝方に手がこわばる」といったご相談を非常に多く受けています。

こうした更年期特有の手の不調は、近年ではメノポハンド(更年期の手障害)と呼ばれ、多くの女性を悩ませる社会的な課題として認識されるようになりました。

更年期というデリケートな時期に起こる手の痛みは、家事や仕事、育児に大きな支障をきたし、ご本人にとっては非常に辛いものです。

当院では、日本整形外科学会専門医および日本整形外科学会認定リウマチ医の視点から、このメノポハンドに対して専門的な診断と治療を行っています。

地域の皆さんの「手の悩み」に真摯に向き合い、日常生活の質を改善するためのサポートを全力で行っております。

手指の変形や痛みを「年齢のせいだから仕方ない」と諦める前に、ぜひご相談ください。


メノポハンドの原因

メノポハンドの最大の原因は、更年期に伴う女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少にあります。

エストロゲンには、関節や腱の周囲にある滑膜(かつまく)という組織の腫れを抑え、柔軟性を保つ役割があります。

更年期に入りこのホルモンが減少すると、関節や腱が炎症を起こしやすくなり、痛みや腫れ、しびれといった症状が手指に現れるようになります。

また、長年の手指の使いすぎや、加齢による関節軟骨の摩耗も重なることで、症状が複雑化するケースが多く見られます。

特に、閉経の前後5年間を含む約10年間は、ホルモンバランスの変化が著しいため、症状が急激に悪化しやすい時期と言えます。

当クリニックでは、こうしたホルモンの影響を考慮しながら、患者さん一人ひとりのライフスタイルに合わせた原因究明を行っています。

メノポハンドによって引き起こされる病気

メノポハンドという言葉は、特定の病名ではなく、更年期に起こる手指のトラブルを総称したものです。

具体的には、以下のような疾患がメノポハンドの代表的な症状として挙げられます。

  • へバーデン結節
  • ブシャール結節
  • 母指CM関節症
  • ばね指(腱鞘炎)
  • 手根管症候群
  • ド・ケルバン病(手首の腱鞘炎)

へバーデン結節とブシャール結節

手指の第一関節が腫れて痛むのが「へバーデン結節」、第二関節が腫れるのが「ブシャール結節」です。

どちらも軟骨がすり減ることで関節が変形し、強い痛みやこわばりを生じさせます。

進行すると関節が曲がったまま固まってしまうこともあるため、早期の適切な処置が重要です。

母指CM関節症

親指の付け根にある関節が傷む疾患で、ペットボトルの蓋を開ける際や、タオルを絞る動作で強い痛みを感じます。

親指は日常的に使用頻度が高いため、放置すると日常生活に大きな不便を強いることになります。

ばね指と手根管症候群

指の曲げ伸ばしがスムーズにいかなくなる「ばね指」や、手のひらから指先にかけてしびれが出る「手根管症候群」も更年期に多発します。

これらは、エストロゲン減少によって腱鞘(けんしょう)や神経の通り道がむくみ、圧迫されることで引き起こされます。

メノポハンドの処置や治療法

当院では、日本整形外科学会専門医としての知見を活かし、患者さんの症状の進行度に合わせた最適な治療を組み合わせて提供します。

治療の目的は、痛みを抑えるだけでなく、関節の変形を最小限に食い止め、動かしやすい手を維持することにあります。

保存的療法と生活指導

まずは関節を安静に保つことが基本となりますが、日常生活で手を使わないことは難しいため、装具やサポーターを活用します。

当院では、無理のない範囲で手指を動かすための「手のリハビリテーション」も積極的に推奨しています。

薬物療法と注射治療

痛みが強い場合には、消炎鎮痛剤の処方や、炎症を抑えるためのステロイド注射を検討します。

特に関節の腫れがひどい時期には、適切なタイミングでの注射が症状を劇的に改善させることがあります。

血流改善や冷え取り、ホルモンバランス調整を目的とした漢方薬が有効です。

エクオールなどのサプリメント活用

メノポハンドは女性ホルモンの減少が根底にあるため、エストロゲンに似た働きをする「エクオール」という成分の摂取が有効です。

大豆イソフラボンから体内で生成される物質ですが、自力で作れる人は日本人の約半分と言われています。

サプリメントによる栄養補給を治療の選択肢の一つとして提案し、根本的な体質改善をサポートしています。

メノポハンドについてのよくある質問

Q1. リウマチとメノポハンドの痛みはどう違うのですか?

A1. 関節リウマチも手指の痛みやこわばりが出ますが、これは免疫の異常による炎症です。一方でメノポハンドはホルモンの影響と加齢が主です。血液検査やエコー検査を用いて両者を正確に見分け、適切な治療を行います。

Q2. 手指の変形は一度始まると治らないのでしょうか?

A2. 残念ながら、一度変形してしまった骨を元に戻すことは現代医学でも困難です。しかし、早期に治療を開始することで、変形の進行を遅らせたり、痛みを和らげて日常生活に支障がない状態(寛解に近い状態)を目指すことは十分に可能です。

Q3. 三田市外からも受診可能ですか?

A3. もちろんです。JR三田駅・神鉄三田駅から徒歩5分の距離にあり、専用駐車場も完備しております。神戸市北区や丹波篠山市など、周辺地域からも多くの患者さんに来院いただいております。

Q4. どのような時に受診を検討すべきですか?

A4. 「朝、手が握りにくい」「特定の指に力が入らない」「関節が赤く腫れている」といった症状が数日続くようであれば、受診のタイミングです。早期発見が、将来的な手指の機能を守ることにつながります。

Q5. サプリメントだけで治りますか?

A5. サプリメントはあくまで補助的な役割です。症状の程度によっては、お薬やリハビリ、注射が必要になることもあります。まずは診察で、現在の状態を正しく把握することが大切です。

院長より

メノポハンドに悩む女性の皆さんは、家族のために料理を作り、あるいは仕事でキーボードを叩き、毎日懸命に手を使われています。

その手が痛むということは、皆さんの「日常」が脅かされているということです。

当クリニックでは、最新の知見に基づきつつも、お一人おひとりの生活に寄り添った温かい医療を心がけています。

日本整形外科学会専門医として、根拠のある確かな治療を提供し、皆さんが笑顔で毎日を過ごせるようにお手伝いします。

三田市の皆さんの「かかりつけ医」として、どんな些細な悩みでも丁寧にお聞きしますので、安心してご来院ください。

一緒に、あなたの大切な手を守っていきましょう。

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