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インソール外来

足の痛みや歩行のトラブルに悩む患者さんのために、専門的な「インソール外来」を開設しています。足は私たちの体全体を支える唯一の土台であり、この土台にわずかな歪みが生じるだけで、膝や腰、さらには全身の健康にまで悪影響を及ぼすことがあります。私自身、今もスポーツを続けており、その中で、足の状態がいかにパフォーマンスや日常生活の質を左右するかを痛感してきました。当院のインソール外来では、日本整形外科学会専門医としての確かな医学的知見と、理学療法士による専門的なリハビリテーションを組み合わせ、患者さんお一人おひとりの足の形や歩き方の癖に合わせたオーダーメイドのインソール(靴の中敷き)を作製します。ただ痛みを抑えるだけでなく、歩行のバランスを整えることで痛みの根本的な解決を目指し、再び元気に歩ける喜びを取り戻すお手伝いをいたします。


インソール外来の施術について

インソール外来で行う施術の核となるのは、医学的な根拠に基づいたオーダーメイド装具の作製です。市販のインソールと大きく異なる点は、医師が足の病態を正確に診断した上で、国家資格を持つ義肢装具士(ぎしそうぐし)と連携して作製する「治療用装具」であるという点です。義肢装具士とは、医師の指示のもとで義手や義足、あるいはインソールなどの装具を作る専門職です。

インソール外来における具体的な施術の流れは以下の通りです。

  • 医師による診察と診断:レントゲン検査などで足の骨格の状態を確認し、痛みの原因がどこにあるのかを特定します。
  • 理学療法士による評価:歩行分析を行い、足の運び方や重心の移動、筋力のバランスを詳細にチェックします。
  • 型取り:義肢装具士が患者さんの足を石膏で型取りしたり、専用の測定器を使って正確な足の形を計測したりします。
  • フィッティング:完成したインソールを実際に靴に入れて歩いていただき、細かな微調整を繰り返して最適な状態に仕上げます。

インソールの役割は、崩れてしまった足のアーチ(土台のカーブ)を適切な高さで支えることにあります。足には内側縦アーチ、外側縦アーチ、横アーチという3つの重要なクッション機能が備わっています。これらが平らになってしまう「扁平足」や、逆につま先が広がってしまう「開張足」になると、歩くたびに足裏や関節に過度な負担がかかってしまいます。オーダーメイドのインソールを使用することで、これらの骨格を正しい位置へ誘導し、歩行時の衝撃を適切に分散させることが期待できます

また、インソールによる治療は副作用のリスクが極めて低いことも大きな特徴です。お薬による治療や手術に抵抗がある方でも、靴を履き替えるような感覚で治療を始めることができます。当院では、スポーツをされているお子様から、変形性関節症に悩むご高齢の方まで、幅広い世代の患者さんにこの施術を提案しています。

料金について

当院のインソール外来で作製するインソールは、医師が治療に必要であると判断した場合、各種健康保険の適用対象となります。作製時には一度全額をお支払いいただきますが、その後、ご自身で保険者(健康保険組合や市町村など)に申請手続きを行うことで、費用の7割から9割が「療養費」として払い戻されます。

一般的な料金の目安は以下の通りです。ただし、使用する材料や仕様によって多少前後することがありますのでご了承ください。

項目 全額負担額(目安) 保険適用後の自己負担額(3割の場合)
オーダーメイドインソール(両足分)

約45,000円

約13,500円

採型・採寸手数料(両足分)

約4,000円 約1,200円

このほかに、初診料や再診料、レントゲン検査などの診察費用が別途かかります。子ども医療費助成の対象となっているお子様の場合は、最終的な自己負担額がさらに抑えられるケースが多いため、三田市などの自治体の受給者証を忘れずにお持ちください。なお、日常生活用としてだけでなく、予備のインソールを追加で作製する場合や、治療目的以外の目的で作製する場合は、全額自己負担(自由診療)となることがあります。詳細についてはスタッフまでお気軽にお問い合わせください。

インソール外来についてのよくある質問

Q1. どのような靴にも入れることができますか?

A1. 基本的には、かかとがしっかりしていて、紐やマジックテープで固定できるタイプの靴が推奨されます。スニーカーやウォーキングシューズが最も適しています。一方で、ヒールが高いパンプスや、かかとのないサンダル、極端に細い靴などは、インソールの効果を十分に発揮できないため、避けていただくのが無駄のない選択です。作製当日は、普段よく履いている靴をいくつかお持ちください。

Q2. どのくらいの期間で効果を実感できますか?

A2. 効果の感じ方には個人差がありますが、履いた瞬間に「歩きやすくなった」と感じる方もいらっしゃれば、2週間から1ヶ月ほど継続して使用することで、徐々に痛みが和らいでくる方もいらっしゃいます。足の筋肉の使い方が変わるため、使い始めは少し違和感や疲れを感じることがありますが、それは体が正しい歩き方に適応しようとしているサインでもあります。あまりに痛みが強い場合は、すぐに調整を行いますのでご安心ください。

Q3. 子どもの成長に合わせて作り直す必要はありますか?

A3. お子様の場合は足の成長が早いため、定期的(半年から1年程度)なチェックが必要です。靴のサイズが変わった際や、インソールが摩耗してきた場合には作り替えを検討します。特に小児期の足の変形は、早期に適切なインソールを使用することで、将来的な骨格のトラブルを未然に防ぐ効果が期待できます。当院では小児整形にも対応しておりますので、安心してお任せください。

Q4. スポーツ用の特別なインソールは作れますか?

A4. はい、可能です。野球やサッカー、陸上競技など、種目ごとの特性に合わせたインソールを作製できます。激しい動きに伴う衝撃を吸収し、足の踏み込みをスムーズにすることで、怪我の予防やパフォーマンスの維持に繋がります。私自身も長くスポーツを続けてきたため、アスリートの皆さんの悩みには深く寄り添いたいと考えています。

当院でおこなっているインソール外来の診療について

インソール外来は、単に「物を作る」場所ではありません。私たちは、運動器リハビリテーションの一環としてインソールを捉えています。当院には経験豊富な理学療法士が在籍しており、インソールを作製する前後に必ず徹底した身体評価を行います。足の痛みは、実は股関節の硬さや腰の筋力不足から来ていることもあるからです。

私たちの診療アプローチの特徴は、以下の3つの連携にあります。

  • 医師による医学的評価:骨の状態や炎症の程度を診断し、インソールが適応となるかを判断します。
  • 理学療法士による運動療法:インソールで土台を整えつつ、弱っている筋肉を鍛えたり、硬くなった関節をほぐしたりするリハビリテーションを並行して行います。
  • 義肢装具士による精密な製作:専門的な技術により、ミリ単位の調整を施した装具を作り上げます。

対象となる主な疾患には、足底腱膜炎(そくていけんまくえん)、外反母趾(がいはんぼし)、扁平足(へんぺいそく)、変形性膝関節症(へんけいせいひざかんせつしょう)、モートン病などがあります。例えば、朝起きて一歩目の足裏が痛む足底腱膜炎の場合、インソールで土踏まずを支えることで腱膜にかかる負担を大幅に減らすことができます。三田市周辺にお住まいで、「どこに行っても足の痛みが取れない」「歩き方がおかしいと言われる」といったお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度当院の専門外来にご相談ください。

院長より

最後までお読みいただきありがとうございます。かわさき整形外科リウマチクリニック院長の川崎です。私はこれまで整形外科医として多くの患者さんの診察をしてまいりましたが、足のトラブルが原因で外出を控えるようになり、元気を失ってしまう方をたくさん見てきました。「もう年だから仕方がない」「この痛みとは一生付き合っていくしかない」と諦めてしまっている方も多いのではないでしょうか。しかし、適切なインソールを使うことで、その痛みや歩きにくさが劇的に改善する可能性は十分にあります。

私自身、小・中・高と野球漬けの毎日を送る中で、足の怪我に悩まされた時期がありました。その時に感じた不安や、思い切り動けないもどかしさは、今でも私の診療の原動力になっています。当院では、患者さんが「ここに来てよかった」と笑顔で帰っていただけるような、温かみのあるクリニックを目指しています。日本整形外科学会専門医、そして認定運動器リハビリテーション医として、医学的根拠に基づいた最善の治療を提案することをお約束します。

三田駅から徒歩5分の場所にあり、お仕事帰りや買い物ついでにも立ち寄りやすい環境です。足の痛みは我慢すればするほど、他の部位(膝や腰)に負担をかけ、予後(よご - 病気や治療の経過の見通し)を悪くしてしまうことがあります。予後を良くするためにも、早期の対策が重要です。些細な違和感でも構いません。まずは気軽な気持ちで、クリニックのドアを叩いてみてください。皆様が三田の街をいつまでも元気に歩き続けられるよう、全力でサポートさせていただきます。

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